【令和3年度最新版】行政職地方公務員（政令指定都市職員）の学歴別職員数。高卒は肩身が狭い？

人事部

2022.08.23

就職先として人気の公務員。特に政令市は、地方公務員の中でも地域手当が高く、級数も国家公務員並みまであるところもあるので人気です。もちろんその分試験も難しく狭き門となってしまいますが…。そんな政令指定都市。町役場や村役場、一般の市役所と比べて学歴を重視するイメージがありますが、実態はどうなのでしょうか。

ちなみに（政令）指定都市は全国に20あります。人口50万以上の市のうちから政令で指定される次の市です。札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市、新潟市、静岡市、浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、岡山市、広島市、北九州市、福岡市、熊本市。中でも横浜市は総人口が約377万人！町役場の私からは想像つかないです…選挙とかどうなってんだろ…。

令和4年6月に刊行された、令和3年地方公務員給与の実態から、検証してみました。公務員を目指している方で、学歴が気になっている方のお役に立てば幸いです。ちなみに、ここで記載している学歴とは、最終学歴ではなく、給与決定上の学歴ということですので、ご了承ください。

始めに、令和3年4月時点で採用1年未満の政令指定都市職員（一般行政）の人数を見てみます。

学歴別令和3年4月時点で採用1年未満の政令指定都市職員（一般行政）人数
学歴別採用10年以上15年未満の政令指定都市職員（一般行政）人数

学歴別令和3年4月時点で採用1年未満の政令指定都市職員（一般行政）人数

学歴	人数	割合
大卒	2,027人	88.75%
短大卒	28人	1.23%
高卒	229人	10.03%
中卒	0人	0.00%
	2,284人	100%

高卒の割合は約10%…！想像していたとおり、圧倒的に大卒の採用数が多いです。高卒の割合が10人に1人となると、少し肩身が狭そうです。高卒の方で、良い感じの役職まで上がれる方はどのくらいいるのかが気になるところです。

次に10年以上15年未満の中堅職員を見てみましょう。年齢幅は28歳ぐらいから38歳ぐらいまでと推察されます。

学歴別採用10年以上15年未満の政令指定都市職員（一般行政）人数

学歴	人数	割合
大卒	11,860人	86.32%
短大卒	439人	3.20%
高卒	1,439人	10.47%
中卒	1人	0.01%
	13,739人	100%

高卒の割合は10.47%、大卒の割合は86.32%。割合に大きな変化はそこまでなく。学歴重視であることが読み取れます。

最後に全政令指定都市職員（一般行政）の人数を見ていきましょう。

学歴	人数	割合
大卒	71,783人	71.34%
短大卒	5,090人	5.06%
高卒	23,397人	23.25%
中卒	344人	0.34%
	100,614人	100%

全職員で見てみると、高卒の割合が増えました。が、それでも割合は20％台。今の管理職世代は大卒自体が時代的に少なかったと推察されます。それでも政令指定都市では、多くの大卒を採用していたようですね。

政令指定都市以外にも、都道府県職員の一般職に警察職、特別区、一般市、町村別にも学歴別職員数を調べてみましたので、気になる方は以下からご覧ください。