就職先として人気の公務員。特に東京都23区の特別区は、私みたいな田舎者には手の届かない、選ばれしもののイメージです。何と言っても地域手当が驚異の20%!それだけ、都内の平均年収が高いとか、家賃が高いとかいろいろあるので、相対的にどうなのかは、私には計り知れませんが…。数値だけ見るとともかくすごい。羨ましい。
そんな、特別区。町役場や村役場、一般の市役所と比べて、特別学歴を重視するイメージがありますが、実態はどうなのでしょうか。
ちなみに特別区とは東京都にある23の区のことを特別区といいます。
とのこと。
令和4年6月に刊行された、令和3年地方公務員給与の実態から、検証してみました。公務員を目指している方で、学歴が気になっている方のお役に立てば幸いです。ちなみに、ここで記載している学歴とは、最終学歴ではなく、給与決定上の学歴ということですので、ご了承ください。
始めに、令和3年4月時点で採用1年未満の特別区職員(一般行政)の人数を見てみます。
学歴別令和3年4月時点で採用1年未満の特別区職員(一般行政)人数
学歴 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
大卒 | 986人 | 87.72% |
短大卒 | 8人 | 0.71% |
高卒 | 130人 | 11.57% |
中卒 | 0人 | 0% |
1,124人 | 100% |
高卒の割合は約10%…!想像していたとおり、圧倒的に大卒の採用数が多いです。この傾向は政令指定都市と同様です。やはり、良いところには良い人材が集まってきているのですね。高卒の割合が10人に1人となると、少し肩身が狭そうです。(ましてや、良い大学を出て入られている方も多いので)高卒の方で、良い感じの役職まで上がれる方はどのくらいいるのかが気になるところです。
次に10年以上15年未満の中堅職員を見てみましょう。年齢幅は28歳ぐらいから38歳ぐらいまでと推察されます。
学歴別採用10年以上15年未満の特別区職員(一般行政)人数
学歴 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
大卒 | 4,554人 | 85.46% |
短大卒 | 113人 | 2.12% |
高卒 | 662人 | 12.42% |
中卒 | 0人 | 0% |
5,329人 | 100% |
高卒の割合は12.42%、大卒の割合は85.46%。割合に大きな変化はそこまでありません。
最後に全特別区職員(一般行政職)の人数を見ていきましょう。
学歴別特別区職員(一般行政)人数
学歴 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
大卒 | 26,230人 | 73.14% |
短大卒 | 1,105人 | 3.08% |
高卒 | 8,529人 | 23.78% |
中卒 | 0人 | 0% |
35,864人 | 100% |
全職員で見てみると、高卒の割合が増えました。が、それでも割合は20%台。今の管理職世代は大卒自体が少なかったのも影響していると思います。それでも特別区では、多くの大卒を採用していたようですね。そして、他とは違う特徴としては中卒がゼロ!政令市でも0.3%(約350人)いたので、大きな差です。
特別区の一般行政職以外にも、都道府県職員一般職、警察職、政令指定都市や一般市、町村別にも学歴別職員数を調べてみましたので、気になる方は以下からご覧ください。
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