就職先として人気の公務員。特に都道府県職員は、地方公務員の中でも安定性の高さから人気があります。町役場や村役場、一般の市役所と比べて学歴を重視するイメージがありますが、実態はどうなのでしょうか。
令和4年6月に刊行された、令和3年地方公務員給与の実態から、検証してみました。公務員を目指している方で、学歴が気になっている方のお役に立てば幸いです。ちなみに、ここで記載している学歴とは、最終学歴ではなく、給与決定上の学歴ということですので、ご了承ください。
始めに、令和3年4月時点で採用1年未満の都道府県職員(一般行政)の人数を見てみます。
学歴別令和3年4月時点で採用1年未満の都道府県職員(一般行政)人数
学歴 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
大卒 | 4,969人 | 81.21% |
短大卒 | 261人 | 4.27% |
高卒 | 886人 | 14.48% |
中卒 | 3人 | 0.05% |
6,119人 | 100% |
高卒の割合は約14.5%でした。想像していたとおり、圧倒的に大卒の採用数が多いです。意外だったのが、中卒での採用者が3人居たことです。どこの都道府県かは分かりませんが、学歴を重視していない姿勢が見えて良いですね。
次に10年以上15年未満の中堅職員を見てみましょう。年齢幅は28歳ぐらいから38歳ぐらいまでと推察されます。
学歴別採用10年以上15年未満の都道府県職員(一般行政)人数
学歴 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
大卒 | 22,438人 | 80.15% |
短大卒 | 1,286人 | 4.59% |
高卒 | 4,271人 | 15.26% |
中卒 | 1人 | 0.00% |
27,996人 | 100% |
高卒の割合は15.26%、大卒の割合は80.15%。4月採用の割合とほぼ同率となりました。都道府県職員は組織が大きいので、採用人数の割合が大きくぶれることは無いのかもしれませんね。
最後に全都道府県職員(一般行政)の人数を見ていきましょう。
学歴別都道府県職員(一般行政)人数
学歴 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
大卒 | 177,341人 | 68.45% |
短大卒 | 20,326人 | 7.85% |
高卒 | 60,840人 | 23.48% |
中卒 | 556人 | 0.21% |
259,063人 | 100% |
全職員で見てみると、高卒の割合が大きく増えました。課長や部長職といった管理職クラスの年代では、高卒の割合が多いようですね。
今回は都道府県職員の学歴を調べてみました。全体としては約4人に1人が高卒でした。ですが、今後管理職世代が抜けていくにつれて、約5人に1人、6人に1人と、どんどん割合が少なくなっていきそうですね。
都道府県職員の一般職以外にも、警察職、政令指定都市や、特別区、一般市、町村別にも学歴別職員数を調べてみましたので、気になる方は以下からご覧ください。
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