みなさんこんにちはかるたです。突然ですが、年功序列制度って仕事が出来ない人にやさしくて、仕事が出来る人に厳しいですよね。ホントあいつとかあいつとか滅亡すればいいのに、っていう人いません?いますよね?いるんですってば!
でも、安心してください。私の勤めていた役場は他自治体よりだいぶ早くに、人事評価制度の結果を期末勤勉手当(ボーナス)や昇給に反映させてくれておりました。なので、あいつとかあいつとかの年功序列は滅亡しました!
そんな人事評価制度、私の自治体で始まったのは平成29年度からでした。今日はそんな人事評価制度で実際、どのくらいボーナスや昇給に反映されるものなのかお伝えします。
そもそも人事評価制度とは
人事評価制度っていうのは、自身の勤務についてちゃんと良くも悪くも評価してモチベーションにつなげていきましょうというやつです。
私の自治体ではまず年度当初に1年間の目標を上司と決めます。そして、その目標の達成度なんかを4月から9月までの上半期と10月から3月までの下半期までの年2回確認していくという感じでした。流れとしては以下のイメージ。
- 自己評価を記入
- 記入内容をもとに上司と面談(うちは班長)
- 総合的に上司の上司が評価(うちは課長)
恐らく一般的な企業でもやっているやつです。
そして、S,A,B,C,Dの全5段階評価を付ける。といった具合でした。
期末・勤勉手当(ボーナス)への反映について
さて、そして気になるボーナスへの反映です。ボーナスの時期は夏と冬の年2回。公務員はおそらくどこもかしこも6月30日と12月10日です。となると、評価が行われるタイミングと少しずれてしまいます。なので、以下のとおり忘れたころに反映されるイメージです。
上半期(4月~9月)の評価 ⇒ 冬(12月)のボーナス
下半期(10月~3月)の評価 ⇒ 夏(6月)のボーナス
ただ、まあそこまで劇的なボーナスの差は残念ながらありません。というのも、ボーナスの内訳にはまだ、憎きあいつがいるからなのです。
期末・勤勉手当(ボーナス)の内訳、憎きあいつ
ボーナスの内訳ですが、記載の通り期末手当と勤勉手当の二つに分かれます。それぞれの特徴というかイメージをお伝えします。
・期末手当
⇒基本給+α(地域手当&扶養手当)と支給月数から算出される。同じ基本給に同じ扶養状況ならば皆同じ金額になります。それすなわち、憎きあいつこと年功序列制度の生き残り…!
・勤勉手当
⇒これが頑張りが反映される部分!ただし、これも劇的に変わるわけではありません!。というのも、勤勉手当も基本となる算出根拠は期末手当と同じ、基本給+α(地域手当&扶養手当)と支給月数。それに更に評価に応じた頑張り率がかけられるイメージです。ざっくばらんにいうと以下イメージ。
評価 | 成績率 |
---|---|
S評価 | 120% |
A評価 | 100% |
B評価 | 95% |
C評価 | 80% |
D評価 | 70% |
なので、例えば私の(基本給+α(地域手当&扶養手当)×支給月数)が20万円だとすると…
評価 | 成績率 | 勤勉手当 |
---|---|---|
S評価 | 120% | 24万円 |
A評価 | 100% | 20万円 |
B評価 | 95% | 19万円 |
C評価 | 80% | 16万円 |
D評価 | 70% | 14万円 |
といった感じ。こうやって見ると、S評価とD評価では10万も変わるじゃん!と思いがちですが、残念ながら制度が始まってからS評価の職員はまだいないとのことです…。というかD評価になる人もほぼゼロということで、うちの町の場合の評価別の構成比率は「A評価:B評価:C評価」が「10:80:10」ぐらいとのこと。うん、なんか微妙。
昇給への反映がうれしい!
人事評価におけるボーナスへの反映は微妙でしたが、昇給への反映はかなり喜ばしいことです。昇給時期は入庁した月によってことなりますが、大体の人は1月1日に昇給します。
と、なると人事評価の時期とやはり少しズレるわけで。私の自治体では以下の評価結果を参照していたようです。
N年度1月1日昇給の参照する評価結果は
「(N-1)年度の下半期(10月~3月)の評価」+「N年度の上半期(4月~9月)の評価」
うん、分かり辛いですね…。
例えば「平成30年度1月1日(平成31年1月1日)昇給」で参照する評価は
「平成29年度の下半期の評価」+「平成30年度の上半期の評価」
というイメージです。そしてうちの自治体の場合はその評価の平均値によって、昇給する号俸数が変わるという仕組みでした。
評価 | 上がる号俸数 |
---|---|
S評価 | 8号俸 |
A評価 | 6号俸 |
B評価 | 4号俸 |
C評価 | 2号俸 |
D評価 | なし |
号俸についてはまた別の機会に詳しく説明できればと思いますが、普通なら年功序列で4号俸ずつ上がると思っておけば大丈夫です。それが、評価制度が導入されたことにより差がつくようになったのです。
何が素晴らしいって、基本は退職するまでの給料にずっと影響する点です!例えば若いうちに6号俸あがる機会があったら、4号俸しか上がらない同期と比べて、ずっと高いお給料をもらい続けることができるのです。その差は月2~3千円かもしれませんがそれが30年続いたら結構な差ですよね!ましてや連続で上がり続ければあの先輩やあの先輩にも追いつけちゃうかも?これは、若いうちほど頑張るしかない!これはもう公務員は年功序列と言わせません!
と、いうことで熱く語ってしまいましたが…今日は人事評価制度とボーナス、昇給についてでした。それでは、また。
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