町役場を受験したい人向け!町役場職員のお給料の調べ方

スポンサーリンク
給与部
スポンサーリンク

みなさんこんにちはかるたです。今回は町役場を受験したい人向けの内容をご紹介します。

恐らく町役場を受験する人はそこまでお給料については高望みしていないとは思いますが、どのくらい貰えるのか調べる方法についてご紹介します。

スポンサーリンク

受験したい町のお給料の調べ方

実は、お給料がどれぐらい貰えるかはその町の公式ウェブサイトに載っていることがほとんどです。どこに載っているのかというと「例規(れいき)」というページ。

試しにgoogleで「町例規」と検索してみてください。いろんな町の例規が出てきたでしょうか。

公務員ではない方はあまり耳なじみがないかもしれませんが、地方公共団体における条例と規則を総称して例規と呼びます。条例とか規則というものは国でいう法律ですね。

つまり、例規は守らなければいけないルールが書かれたルールブックなのです。その中には例えば「このお仕事はこの課が管轄です。」、とか「3万円以上の物品は備品として管理しなきゃですよ。」とか、はたまた「町のマーク(町章)はこの形だよ。」とかいろんなルールがたくさん載っています。

その中に、「大卒初任給の給料はいくらです。」とか「評価が普通なら4号俸あがります。」とかの給料に関するルールも載っているのです。

■ポイント 例規(れいき)はその町のルールブック!

例規で注目する給料に関する条例

それでは早速例規について見ていきましょう。今回参考にしたのは「北海道大間町」。ウェブサイトの中央あたりに「大間町例規集」がありましたので早速見ていきましょう。左のメニューに分類が分かれて記載されていますが、注目すべきは第5類第2章。

第5類 給与
第1章 報酬・費用弁償
第2章 給料
第3章 諸手当
第4章 旅費

もう、こんなに堂々と書いてあるんです。では第2章を開いてみると、右ページにずらーっと各種条例やら規則やらが並んでいるかと思います。基本的には以下2つの条例、規則を見れば、自分の給料がどうなっていくのかが分かっちゃいます。

ほかの町もこの名前の条例がきっとあるかと思いますので探してみてください。

職員の給与に関する条例

職員の給与に関する条例では「給料表」と呼ばれる、今の給料はいくらで、次はいくらになるか、というのが一覧でわかる表が載っています。大間町の場合は第3条に載っていました。

(給料表)
第3条 給料表の種類は、次に掲げるとおりとし、給料表の適用範囲は、それぞれ当該給料表に定めるところによる。
(1) 行政職給料表(別表第1)

別表第1を見てみると…。

別表第1 行政職給料表(第3条関係)
職員の区分 職務の級 1級 2級 3級 4級 5級 6級
号級 給料月額 給料月額 給料月額 給料月額 給料月額 給料月額
再任用職員以外の職員
144,100 194,000 230,000 263,000 288,900 319,200
145,200 195,800 231,600 264,900 291,100 321,400
146,400 197,600 233,100 266,700 293,400 323,700
147,500 199,400 234,700 268,800 295,500 325,900
148,600 200,900 236,100 270,500 297,400 328,100
149,700 202,700 237,800 272,400 299,700 330,100
150,800 204,500 239,300 274,300 302,000 332,300
151,900 206,300 240,900 276,400 304,200 334,500
153,000 207,900 242,100 278,400 306,100 336,400
10 154,400 209,700 243,600 280,400 308,400 338,600
11 155,700 211,500 245,200 282,500 310,600 340,600
12 157,000 213,300 246,600 284,500 312,900 342,800
13 158,300 214,700 248,100 286,500 315,000 344,600
14 159,800 216,500 249,600 288,600 317,100 346,600
15 161,300 218,200 250,900 290,600 319,300 348,600
16 162,900 220,000 252,300 292,600 321,400 350,600
17 164,200 221,700 253,800 294,400 323,300 352,300
18 165,700 223,400 255,400 296,400 325,300 354,300
19 167,200 225,000 257,100 298,500 327,300 356,100
20 168,700 226,600 258,900 300,500 329,300 358,000
21 170,100 228,000 260,500 302,400 331,000 359,900
22 172,800 229,700 262,300 304,500 333,100 361,800
23 175,400 231,300 264,000 306,500 335,100 363,800
24 178,000 232,900 265,700 308,600 337,200 365,700
25 180,700 234,000 267,600 310,300 338,600 367,700
26 182,400 235,500 269,500 312,400 340,500 369,600
27 184,000 236,900 271,300 314,400 342,400 371,600
28 185,700 238,200 273,100 316,400 344,300 373,600
29 187,200 239,500 274,800 318,100 345,900 375,100
30 188,900 240,700 276,700 320,100 347,800 376,900
<中略>
再任用職員 187,700 215,200 255,200 274,600 289,700 315,100

このような表で、給料は決まっていくんですねー。表の見方ですが、横軸が「級」を表します。「級」は役職とリンクしていて、1級なら主事、3級なら主査、6級なら課長といった風に級が挙がると役職があがるイメージです。それに対して縦軸は号給(号俸)を表しており、毎年の昇給のタイミングで上がった号給(号俸)分だけ給料表の参照するところがずれるイメージです。

それでは、大卒で入庁した場合、初任給がいくらになるのか、次章で見ていきましょう。

初任給、昇格、昇給等の基準に関する規則

これはもう一目瞭然のタイトルですね。この規則では「初任給」、「昇格」、「昇給」の大きく分けて3つのルールを説明してくれているわけです。

それでは早速、大卒の初任給を探してみましょう。

(新たに職員となった者の職務の級)
第11条 新たに職員となった者の職務の級は、この条の定めるところにより、その者の能力等を考慮し、その職務に応じて決定するものとする。
2 採用試験の結果に基づいて新たに職員となった者の職務の級は、その者が新たに職員となった日においてその者に適用される別表第2に定める初任給基準表(以下「初任給基準表」という。)の試験欄の区分に対応する初任給欄の職務の級に決定するものとする。

別表第2 (第11条、第12条関係)初任給基準表
ア 行政職給料表初任給基準表
試験 学歴免許等 初任給
採用試験 大卒程度 1級25号給
短大卒程度 1級15号給
高卒程度 1級5号給
その他 高校卒 1級1号給

無事、見つけられました。大卒程度で受験した場合、「1級25号級」ということで、職員の給与に関する条例の別表第1の1級25号給を探すと、

別表第1 行政職給料表(第3条関係)
職員の区分 職務の級 1級
号級 給料月額
25 180,700

ということで正解は180,700円でしたー。皆さんの受験したい町のも無事見つかりましたでしょうか。

昇給について

昇給についても、同じ初任給、昇格、昇給等の基準に関する規則に載っていました。

(昇給区分及び昇給の号給数)
第36条 評価終了日以前1年間における直近の人事評価の結果がある職員の勤務成績に応じて決定される昇給の区分(以下「昇給区分」という。)は、当該職員が次の各号に掲げる職員のいずれかに該当するかに応じ、当該各号に定める昇給区分に決定するものとする。この場合において、第1号若しくはイ又は第3号ア若しくはイに掲げる職員に該当するか否かの判断は、町長の定めるところにより行うものとする。
(1) 人事評価の結果が上位の段階である職員又は町長の定める者のうち、勤務成績が特に良好である職員、次に掲げる職員のいずれに該当するかに応じ、次に定める昇給区分
ア 勤務成績が極めて良好である職員 A
イ アに掲げる職員以外の職員 B
(2) 前号及び次号に掲げる職員以外の職員 C
(3) 人事評価の結果が下位の段階である職員、評価終了日以前1年間において懲戒処分を受けた職員及び第34条に規定する事由に該当した職員並びに条例第4条第5項後段の適用を受けることとなった職員 次に掲げる職員のいずれに該当するかに応じ、次に定める昇給区分
ア 勤務成績がやや良好でない職員 D
イ 勤務成績が良好でない職員 E

大間町ではAからEまでの5段階評価ですね。そしてその評価が昇給にどう影響するかというと、別表第7の3に記載がありました。

別表第7の3(第36条関係)
昇給号給数表
昇給区分
昇給の号給数 8以上

普通のC評価では4号給しか上がりませんが、B評価なら6号給、A評価なら8以上とものすごく給料が上がります!逆にD評価なら2号級しかあがらなかったり、ということで人事評価制度は昇給に密接に関係しているのです。

ちなみに号給は上がれば上がるほど、昇給額が少なくなってくる仕組み。同じ4号給アップだとしても、金額的にはけっこう違うこともあるんです。表を見てみて確かめてみてください。お給料のイメージ、つかめたでしょうか。

と、いうことで今回は気になるお給料の調べ方について取り上げてみました。それでは、また。

コメント

タイトルとURLをコピーしました