みなさんこんにちはかるたです。今日も出世、つまりはいつ級が上がるのか、というお話です。なんだか出世とかお金の話が多いので、私にがめついイメージがついてしまっていないか心配ですが(笑)、経験してきた部署上くわしいくなってしまったからお伝えするだけですのであしからず!今日は、ショッキングなひとにはショッキングな重大な事実、学歴で出世が決まってしまっている町役場の実情をお話しします。最近は民間を経験してから地方公務員になる人も多く、中々ストレートで入庁する人が少なくなっているようです。そんな方にも、自分はいつ出世するんだろう、という参考にしていただければと思います。
ちなみに、自治体の例規でいう「職員の初任給、昇格、昇給等の基準に関する規則」をちゃんと読み込めば書いてある部分をざっくりと書いてます。ほんと?って思う方は当該規則を頑張って読み込んでください(笑)
行政職の出世スピードと試験区分は関係無し
公務員試験を受けたことがある人はおなじみの表現
「高校卒業程度」「短大卒業程度」「大学卒業程度」の学力を有するもの
この文言、見たことあるかと思います。これって記載の通り、学歴は関係なくどの程度の学力を持っているかというのによって受ける区分を選んでいいのです。ただ、行政の試験区分は年齢要件があるので、結局のところ高校卒業時に受けることができるのは「高卒程度区分の初級」、大学卒業時に受けることができるのは「大卒程度区分の上級」だったりするのですが…。
少し特殊な経歴の方だと、中卒だけど上級区分試験で入庁した人もいました。逆に大卒だけど初級区分を受けた人もいました。
この試験の区分ですが、ここで決めるのはあくまで最初の給料表の位置だけなんです。
正規の試験 | 初任給 |
---|---|
上級 | 1級25号俸 |
中級 | 1級15号俸 |
初級 | 1級5号俸 |
例えば、上級区分なら「1級25号給」、中級区分なら「1級15号給」、初級区分なら「1級5号給」といったものですね。ただ、ここにも学歴パワーが介入することができる部分もあるんです。中級区分だとしても学歴が大卒なら「1級23号給」スタートだったり、初級区分でも学歴が大卒なら「1級21号給」からスタートしたり。学歴でこんなに優遇されるのであれば、中卒の人がもしすべての受験要件をクリアしているなら、受けるのは上級区分1択ですね。
出世スピードは学歴と経験年数
さて本題の出世スピードです。出世スピードで参照されるのは学歴と経験年数のみ!この時点でもう試験区分なんていう単語は出てきません。
学歴免許等 | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 5級 |
---|---|---|---|---|---|
大学卒在級年数 | – | 3 | 4 | 4 | 2 |
大学卒経験年数 | 0 | 3 | 7 | 11 | 13 |
短大卒在級年数 | – | 5.5 | 4 | 4 | 2 |
短大卒経験年数 | 0 | 6 | 10 | 14 | 16 |
高校卒在級年数 | – | 8 | 4 | 4 | 2 |
高校卒経験年数 | 0 | 8 | 12 | 16 | 18 |
中学卒在級年数 | – | 9 | 4 | 4 | 2 |
中学卒経験年数 | 3 | 12 | 16 | 20 | 22 |
この表も表現の違いはあれど、どの自治体にもあると思います。見てみると分かりますが、中卒と大卒とでは必要な経験年数にかなりの差があります。同じ上級区分で入っても、出世する人しない人がいるのはこのせいだったんですね。
ただし例外もある…?
「職員の初任給、昇格、昇給等の基準に関する規則」の一番下の方には例外があるよーっていう条文もあります。あまりにも年齢の差があると、ある程度考慮されることもあるようです。うちの役場でも、30歳で初級区分で入った高卒職員が例外的に級があがったことがありました。ただ、この条項を使うかどうかは各自治体によって大きく異なると思うので、期待するのは難しいかもですね。
と、いうことで今回は公務員と学歴のお話しでした。
それでは、また。
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