露骨な町役場の人事異動

かるたです。３月になりましたので、人事異動の対象かどうかどきどきの公務員の方もいるのではないでしょうか。私もその一人でした。総務部の人事給与担当に居た私ですが、人事の話しは発表までまるで入ってきませんでした。が、そんな私からしても、それ露骨過ぎない？という人事異動を何度も目の当たりにしました。今日は、そんな町役場の人事異動の事業についてお伝えします。

露骨過ぎる人事異動

そもそもうちの役場は班制度でしたので、階級は「町長、副町長、課長、班長、班員」といった順番。そんなうちの人事権は総務課長と副町長がもっておりました。二人だけが使用できるスタンドアロンPCの中に人事異動情報が入っているのです。

一応、人事異動が出る際は毎回「今回の人事異動の方針」なるものが示されていて、大体は以下文言が記載されていたのが印象に残っています。

1. 原則５年以上の職員を対象
2. 各課長からの異動調書を参考
3. 自己希望調書を参考

県や国と違って、町役場は５年くらいは平気で同じ部署にいる感じです。ですが、結構「え、ほんとに？」という異動も多くありました。

異動する人、しない人が露骨すぎぃぃぃ！

実際ふたを開けてみると、「あれ？この人まだ異動しないの？」「え、この人もう異動するの？」ってことが多くありました。ごくごく個人的なイメージをお伝えすると、

• 若い職員→３年で異動
• 出来る職員→７，８年は居る
• ダメダメな職員→１，２年で異動

っていうのがわたしのイメージです(笑)というか私が在職していたころは毎回それに当てはまると思います。

若い職員が３年で異動というのはいいと思います。いろいろな部署を満遍なく経験して、その人の向き不向きを量る。理にかなっていると思います。わたしもその一人でした。

そして出来る職員が７、８年。うん、気持ちが分かります。何だかんだその人が今居なくなると困る、というのはあって当然な気持ち。これはきっと各課長から手放したくない、という意見があったのでしょう。

問題はダメダメな職員です…！何がダメかって、異動理由が露骨過ぎでした。小さな組織ですのでやはり聞こえてくる、「あの人はダメ」という噂話。私も居た期間は短いながら数名思い当たる職員がいます(笑)

そんな噂がある人々が毎年のように次々に異動していくのです…！

恐ろしやぁ、恐ろしやぁ。。察するに「各課長からの異動調書」でこの職員はいらないという記載があるんです。もともとが「あの人はダメ」というレッテルが貼られている職員ですので、その職員が案の定ダメダメだともうこの先も期待できない…。そして当の職員は職員で、１年ないし２年でポンポン異動してしまっては、自分の仕事を全然覚えることのないまま次の部署に行くという負の連鎖…。

「あの人はダメ」というレッテルを張られたらダメ…！

あと行政職なのに、やたら公民館とか保健福祉センターとかの出先に異動するようになったらそんなレッテル貼られてるかもしれないから気を付けてね！（偏見）

管理職になるかならないかも露骨すぎぃぃぃ！

公務員なので年功序列かと思いきや、管理職になれない人はなれません。人事異動はそんな部分ももちろん分かってしまいます。

あれ、この人って今年班長になったあの人と同期の同級生だよね？まだこの人は一般職なの？

と、いうのは気づいても何も言わないお約束。ただ、まだこれは良い方。もっと良くないのは降格する場合です。なんと、公務員にも降格があるのです。

私が見たことあるのは

「班長職」から降格し「副参事」なるポジションとなった職員

です。しかも具合が悪いことに、その副参事になった職員の代わりに班長になったのは、その副参事の元部下。しかも両方とも同じ班に。具合が悪い人事もあったものです。。。

と、いうことで今回は露骨な町役場の人事異動の事情についてでした。みんな、気を付けてね☆

それでは、また。